Yamaha 2004 Annual Report Download - page 7
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トワーク対応を図ってまいります。
また、配信メディアであるソフトの
整備・拡充やネットワーク関連商品
などハードの開発、更にはコンテン
ツの拡充・集積まで含めたメディア
総合戦略を展開し、新規事業の創
出を目指します。
そして長期的には、これまで培っ
てきた音づくりの技術、ノウハウを
もとに、音楽の音や日常生活の中
の音をも扱う
「音の専門企業」とし
てのブランドを確立すべく、力を傾
けてまいります。
●地域社会から支持される企業体
制を構築
企業が持続的に発展していくため
には、すべてのステークホルダー
を重視したバランスの良い経営を
行い、
企業の社会的責任(CSR)を
誠実に果たしていくことが最も重要
だと考えております。
当社はこれまでもコーポレート
ガバナンスのあり方やコンプライ
アンス、環境問題などには取り組
んできておりますが、その重要性を
再度認識し、これを体質化していく
ため、「YSD50」の基本方針の一つ
として「企業の社会的責任を重視し
た経営」を掲げました。
今後は環境問題など課題ごとに
明確な方針や目標を定めて、一つ
ひとつ着実に取り組むとともに、ス
テークホルダーに対しては適宜、取
り組み状況に関する情報を開示し
てまいります。そのことが結果的に
コーポレートガバナンスやブランド
の評価につながり、地域・社会から
認めていただけることになると確
信しているからであります。
今後の展望
現在、当社を取り巻く事業環境は依
然として厳しい状況にありますが、
生活の中で楽しむ「音・音 楽 」の分
野に関しては、今後、ますますその
可能性が広がっていくと思っており
ます。
私は今後も、プロの演奏家か
らアマチュア、初心者に至るまで、
その要求に応えられる商品を開発
する伝統的な技術や生産ノウハウ
の蓄積はもとより、ネットワーク時
代にいち早く対応できるだけの柔
軟性や活力を持った企業に、当社を
変えていきたいと考えております。
数値目標としては、ROE10%の
維持を目標としておりますが、数字
にとらわれることなく、ブランド価
値をより向上させる経営を行う
こ
とが、結果的に株主価値の向上に
つながると考えております。そのた
め、今後も引き続きグループ一丸
となって、「YSD50」で掲げた数値
目標を達成すべく諸施策を着実に
実行していく所存であります。
今後ともより一層のご指導、ご鞭
撻を賜りますようよろしくお願い申
し上げます。
2004年6月
代表取締役社長
●サプライチェーンマネジメント
企業活動の管理手法の一つ。取引先との間の受発注、原材料の調達から在庫管理、製品の配送までを
情報技術を使って総合的に管理することで、経営を合理化する効果があります。
●設備音響
コンサートホールやライブ施設に設置する業務用音響機器(コマーシャル・オーディオ)のことで、ミキ
サーやパワーアンプ、スピーカー等が含まれます。
●アクティブ・シニア
定年イコール人生の定年とは考えず、仕事に趣味に意欲的であり、社会に対してアクティブな行動を起
こす新世代の中高年者(団塊の世代層)を表しています。
●ROE(Return On Equity)
株主資本利益率。企業の株主資本(自己資本)に対する税引き後利益の割合。株主から預かった資本を
元にして、1年間でどの程度の利益を上げているかを示す指標の一つです。
ROE(%)=当期純利益÷[(前期末株主資本+当期末株主資本)÷2]×100