Yamaha 2004 Annual Report Download - page 22
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20 YAMAHA CORPORATION
AV・IT事業
「シネマDSPTM」(デジタル・サウンドフィールド・プロセシング)技術を生かした
デジタルホームシアターサウンドシステムで、ホームシアター市場をリードする
ヤマハ。現在では市場の多様化にあわせて商品ラインアップの拡充を図るとと
もに、システム商品を取り揃えるほか、自社で開発したデジタルシネマプロジェ
クターなどの映像機器を加えて、音と映像を一体化したホームシアタートータ
ルシステムを提案しています。
また、SOHO、企業向けを中心にインターネット上の安全な情報通信を実現
するVPN(バーチャルプライベートネットワーク)技術や、不正アクセスを防ぐ
ファイアウォール技術などを駆使して、ブロードバンド時代に対応した安全で快
適なルーターを開発・提供しています。
2004年3月期のAV・IT事業セグメントの売上高は、PC用CD-R/RWドライブ
事業から撤退したことにより、783億円(前期比6.5%減)となりましたが、営業
利益は44億円(前期比35.9%増)となりました。
ホームシアター関連商品は、世界的に需要が拡大し、低価格化とシステム化
の進行する中、期前半では主要市場の景気低迷によりやや苦戦したものの、期
後半では新商品の投入により回復基調となり、前期比微増となりました。この
中で、2003年4月から稼働した中国蘇州市のAV機器生産工場で生産されてい
る、普及価格帯のHTiB(Home Theater in a Box、AVレシーバーとスピー
カーをパッケージ化した商品)が欧米市場にて好調な販売を記録しました。ま
た、家庭で気軽に臨場感あふれる音声で映画鑑賞や音楽鑑賞を楽しめるホーム
シアターシステム「シネマステーション®」は、内外にて好評を博しました。なお、
2003年8月には、AVレシーバー「RX-V440」とデジタルシネマプロジェク
ター「DPX-1000」が、世界で最も権威のある「EISA」賞(European Imaging
and Sound Association:欧州映像音響協会)を受賞しました。新規商品とし